■伝統の技 駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)
良質の竹材に恵まれた静岡の竹細工は、すでに江戸時代には駿河土産・籠枕として広く親しまれていました。
現在の様な丸ヒゴを使った繊細な駿河竹千筋細工は、1840年(天保11年)、静岡に立ち寄った岡崎藩士・菅沼
一我が、宿泊した「はなや」の息子・清水猪兵衛に技術を伝えたのが始まりで、清水猪兵衛が普及に努め、地
域に根付いたといわれています。
以来、竹千筋細工は伝統の技として受け継がれ、創意工夫のなかで培われ、菓子器、虫篭、花器、行灯(あん
どん)、スタンド傘など、なごみのあるインテリアとして、美術工芸品として高い評価を受けています。
1976年には、通産大臣(当時)から「伝統工芸品」に認定され、新たな商品開発なども意欲的に取り組まれてい
ます。
■駿河竹千筋細工の特徴
他の産地では「平ひご」を編んでいきますが、駿河竹千筋細工では「丸ひご」を用い、「曲げ」「継ぎ手」といわれ
る独特の技法で組んでいきます。
丸ひごのもつ繊細さ、温かさ、柔らかさから、心なごむ作品が生みだされます。
■ことば
竹千筋 「竹ひご」のことで、幅3尺(90cm)の畳に1,000本並ぶといわれるほどの細さです。
曲げ こてを使って熱で曲げます。
継ぎ手 輪をつなぐときののり付け方法で独特の技法です。 |